2017年 02月 15日
松浦弥太郎と向田邦子
のんきなところがなく、
読んでいて気持ちがすっきりする。
何かに、誰かに、にていると思ったときに、
向田邦子氏の顔が浮かんだ。
ああそうだ。
にている。
「名人」。
名人の域に達した文章を読ませていただけることは
最高に幸せだ。
かつて向田邦子氏は
「突然あらわれて、ほとんど名人」
と評された。
まったくだ。
ただ自宅から最寄りの駅まで歩くだけの設定で、
ひとつの小説が書ける人。
名人は夢を見せてくれる。
名人は心を洗ってくれる。
いやなことがあっても忘れさせてくれる。
by woodsandbirds
| 2017-02-15 22:36